考古調査士の養成に必要な科目群を、体系的かつ網羅的に履修するために、以下の第1科目群から第7 科目群を標準科目群として設置します。これは、社会人課程、学生課程の両課程に共通しますので、履修科目の選択などにおいては、十分にご注意ください。
キャリアアップ・コースでは最低3科目群の中から8単位、学部コースでは最低3科目群の中から10単位を取得する必要があります。また、1科目群の中から資格申請できるのは2科目4単位以内とします。 |
特定の時代、地域に限定せず、幅広く世界の地域や時代にわたって、原始文化や古代文明などについて概説する分野。時代、あるいは地域を限ってテーマを固定する場合でも、幅広いジャンルにまたがって全体的テーマを設定する場合は、概説的な扱いとする。
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考古学の研究、調査分野では地域や時代を越えた共通の方法論がある。
例えば、層位学的原理に基づくものや、年代学の基礎たる型式編年学など、基礎的分野を総合的に扱い、考古学一般の基礎的原理を教える分野。
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日本の先史考古学、あるいは歴史考古学、古代エジプト文明やマヤ文明の研究など、世界の一地域に特化した研究、あるいは自然環境、自然遺物などの分野、特定の学術的課題に焦点を絞り、特論的に扱う分野。
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考古学の野外調査に必要な基本的技術に関する科目群。各種の測量技術や機器の操作法をはじめ、発掘調査に必要な知識や技術、また遺物などを実測などにより資料化し、適切な整理作業を通じて調査成果を発掘報告書にまとめあげる技術を習得する分野。
また実験考古学的な方法を用い、古代の技術や手法を復元するための実験実習的科目を含む。
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埋蔵文化財の保存と活用に関する科目群で、埋蔵文化財調査やその成果の扱いに関わる分野。文化財保護法などの諸法規や理念と、実際の運用などについて学ぶ科目群。
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埋蔵文化財の調査と研究、活用するにあたって必要となる自然科学を学ぶ分野。埋蔵文化財の産地推定、年代測定、三次元計測といった理化学的分析、地中探査、古環境の復元、GISといった情報システム、あるいは保存科学や修復技術などに関わる科目群。
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考古学と間接的に関係し、考古学を側面から支援する学問領域、学際的分野からなる。古代史などの概論、文化人類学や形質人類学、日本民俗学、宗教学などの分野。
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