考古調査士養成プログラムについて
 
 
考古調査士養成プログラムについて
 
早稲田大学総長ご挨拶
 
早稲田大学は、明治15年(1882)創立以来、3つの教旨である「学問の独立」、「学問の活用」、「模範国民の造就」を建学の精神として、教育、研究の拡充をはかり、多くの有用な人材を輩出して社会に貢献してまいりました。

現在、世界は激動の時代を迎え、大学もまた、教育・研究の分野で新たな時代の潮流を見定め、国家や社会の要請に応えております。

2007年、早稲田大学は建学125周年を迎えました。これを期に、本学は建学理念を今日的に読みかえて、「独創的な先端研究への挑戦」、「全学の生涯学習機関化」、「地球市民の育成」を三目標として掲げ、これを「第二の建学精神」として位置づけました。「グローカル・ユニバーシティの実現」をスローガンに、高いレベルの大学・大学院教育と、高邁な理念と志ある学生の育成と活用を目指します。

このたび、早稲田大学は、文部科学省の委託事業「社会人学び直しニーズ対応教育推進プログラム」の採択を得まして、文学学術院の考古学を専門とする教員を中心として、「埋蔵文化財調査士(考古調査士)の養成および資格授与のための埋蔵文化財科学実践プログラム」を開始いたしました。 開発事業に伴う埋蔵文化財調査は、日本各地の行政および民間組織を主体に実施されており、本学の卒業生も多くその分野に進出して活躍しております。

本プログラムでは、社会人を科目等履修生という形で本学に受け入れ、適切なカリキュラムを履修することで、あらためて今日の斬新な知識を身に着け、コンプライアンス意識を高揚することを目的にしております。また受講者に対して、「考古調査士」の資格を授与し、職業としての社会的透明性を高めて、明確な責任体制のもとで、任務を果たすことを企図しております。これは、まさに「知の活用」を標榜し、社会的貢献に関わるものとして、本学の指針に沿うものです。

早稲田大学は、そのような実践的かつ社会的なスタンスを大切にし、それを望む多くの大学や諸機関と連携を図ることを願っています。

この事業が、大きく発展し、社会と人々のために貢献することを期待いたします。多くの機関、人々にご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
 
 
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